大学生活の半分が終わり、そろそろ何か手にのこるものが欲しい…
そう思って今年の春休みに資格試験を3つ受験しました。
その中で一番最後に受けた基本情報技術者試験に合格したことが(ほぼ)確定したので、私が実践した勉強法とアドバイスを紹介させていただきます。
- 基本情報技術者試験を短期間で合格したい
- 内容変更後の試験の勉強法について知りたい人
筆者は2月末のITパスポート試験に合格した状態から勉強を始めています。
IT完全未経験の方はそちらから受験していただくか、午前試験の暗記にかける時間を本記事より多めに見積もっておきましょう。
前置きが長くなりました。早速本文へどうぞ。
勉強を始める前に
まず申し込む
必要な学習時間と1日に費やせる時間を考慮して試験日を設定しましょう。
所要勉強時間は基本100時間で、状況に応じて勉強時間を追加しておきます。
・ITパス未取得orIT知識ナシ→+50時間
・プログラミングが苦手→+50時間
筆者は大学の春休みが始まる1〜2ヶ月前にITパスとFEが1ヶ月間隔になるように調整して申し込みました。
モチベーションが高いうちに申し込んで、やらざるを得ない環境にしましょう。
使用する教材
私が基本情報技術者試験の勉強に使った教材は、以下の3つになります。
- 令和06年 イメージ&クレバー方式でよくわかる かやのき先生の基本情報技術者教室
- 情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版
- 基本情報技術者過去問道場
科目A用の参考書は一番人気でわかりやすいかやのき先生のものを選びました。
科目Bはかやのきさんの参考書では不十分だったので、特化した教材のなかでも解説がわかりやすいものを選びました。
また、問題集については科目Aは無料で使える過去問道場、科目Bについては参考書の付録だけで十分でした。
以下にリンクを貼っておきます。
(参考書については、試験年度のシラバスに準拠したものをしっかりと確認して購入しましょう!)
↓過去問道場
1ヶ月で合格した勉強法
科目A、科目Bは問題傾向が大きく違うので、それぞれに分けて紹介させていただきます。
科目A 勉強法
科目Aは範囲が非常に広く、参考書でもその内容の全てをカバーしきれません。
以下の3点に気をつけて勉強を進めます。
- 満点を狙わない
- インプット2割、アウトプット8割
- 過去問をとにかくたくさん解く
過去問を繰り返しといてみるとわかると思いますが、かなり同じ問題が多いです。
また、知識が一番定着するのは参考書を読んだ時より問題演習中に思い出そうとする時なので、演習を多めにした方がいいです。
とにかく問題を解きましょう。
私が実際に行った流れは、以下のようになります。
- 参考書を通読する
- 過去問道場を分野別に10年分解く
- 理解が浅い部分をもう一度参考書で勉強する
- 過去問道場を1年分ずつ解く
- 間違えた問題を復習する
- 4と5を繰り返す
- 自分の苦手分野がわかったらその分野を参考書で補強する
- 4と5を再度繰り返す
過去問道場 得点推移
私が過去問道場で問題演習を行った時の得点を表とグラフにしてみました。
本番でMAXの点数を出すのは難しいので、7-8割で安定するまで演習と復習を繰り返しましょう。
科目B 勉強法
科目Bは傾向の変化によって範囲が非常に狭くなり、擬似言語16問、情報セキュリティ4問から構成されるようになりました。
範囲が狭くなった分、その分野をより深く理解し、その場で思考する力が問われます。
それぞれの分野についての注意点や勉強法について紹介します。
擬似言語対策
擬似言語分野についての注意点
- 暗記は全く意味をなさない
- 量より質
- トレースする
擬似言語の文法やルールはほとんど覚えることはなく、本番でも確認できるので暗記要素は少ないです。
また、科目Aと違い過去問からほぼそのまま出題されることがないので、問題をどれだけ解いても解き方がわかっていないと本番で役に立ちません。
この分野の問題はほとんどトレースすることによって解くことができます。
以下のような表を問題ごとに作りましょう。(参考書に詳しい書き方は書いてあります。)
番号 | 命令 | 条件 | a | i | ⋯ |
1 | a ← 0 | 0 | |||
2 | for (iを6から3まで3ずつ減らす) | 6 >= 3 T | 6 | ||
3 | a ← a + i | 6 | |||
⋯ | ⋯ | ⋯ | ⋯ | ⋯ | ⋯ |
私は以下の手順で科目Bの擬似言語分野の勉強をしました。
- 教科書をまず1周理解しながら読み切り、問題を解く
- 教科書の問題を1周自力で説いてみる
- 時間を測って教科書の付録の問題を解く
傾向が変わったこともあり、問題量が少し少ないですが、私は参考書とその付録だけで十分でした。
情報セキュリティ範囲対策
情報セキュリティ分野についての注意点
- 科目Aの知識が多少必要
- 国語力が必要
- 注釈など、細かいところにまで気を配る
科目Bの問題の中には、科目Aの情報セキュリティの分野の知識を前提とした問題が出題されます。
用語を知らなくても解けることが多いですが、ある程度理解していた方が問題を理解しやすいと思います。
この分野の問題の多くは文中に答えが隠れていて、状況をちゃんと理解していれば解けることが多いのでしっかりと問題文をよく読んでおきましょう。
また、注釈や図がそのまま答えの根拠になることがよくあるので見落とさないようにしましょう。
私は以下の手順で科目Bの情報セキュリティ分野の勉強をしました。
- 科目Aの情報セキュリティ分野を理解する
- 参考書(上記)の「虎の巻」で知識を整理する
- 参考書の問題演習、付録の問題を解く
情報セキュリティ分野の問題の状況はパターン化されていますし、慣れるためにもある程度の量は解いておきましょう。
この分野は比較的難易度が低く、得点源になるため擬似言語に時間を使うためにスピーディに解けるように練習しておく方がいいです。
試験本番
試験では従来に比べて時間が短くなり、集中力を保ちやすくなっています。
間に休憩時間もあるので、落ち着いて実力を発揮しましょう。
試験が終わると、結果が画面に表示されます。
また、2ー3時間後に申し込みに利用したサイトでスコアを確認できるので、試験直後に確認し損ねた人はここで確認しておきましょう。
緊張をほぐすために私がしたこと
どれだけ勉強していても、試験前は緊張してしまうものです。
私はそんな時、その日のご飯に現地の好きなものを食べていいルールにしています。
試験会場は自宅から近いところであることが多いですが、あまり頻繁にいくところではないと思います。
事前にその地で人気なラーメンなどをサーチしておき、その日の楽しみにしてしまいましょう。
最後に
この記事では、私がこの試験に合格した勉強法を紹介しました。
勉強のやり方に関する記事はたくさんありますが、結局は締め切りを設定して勉強を始めるしかありません。
地道に勉強している皆さんの成功を願っています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。